
HAL FROM APOLLO’69/TOSHIBA EMI
ジャケットワークをシルバーで彩った銀盤。私とHAL FROM APOLLO ’69との出合いは90年代半ば、J-WAVEの深夜3:30に流れた『SWEET THING』だった。「未来のギターは、未来のロックは、これか」と驚いた。しかしこの頃は、まだ見ぬ未来風景の一歩手前。行き先表示欄に未来と書れた船の入口だった。このとき、私は反射的に乗り物のチケットを入手してしまったのだ。この後、HAL FROM APOLLO ’69を追い続ける数年間がはじまる。幻覚に悩まされた一日が終わり、白いノイズの向こうに浮かび上がるユートピア。それは、強い薬の見せる夢のよう。日独同時デビュー。→