
PSY・S/Sony Records
「さんまのまんま」エンディングだったというイントロ79秒の『WOMAN・S』は、私が初めてコンピューターで鳴らした音楽だった。MSXファン掲載SOUND文の英字をひたすら打ち込み、RUNで鳴り出すPSG3和音+ノイズ1音の8bitサウンド。ピアノ代わりのピコピコ音とスネアだけのリズムでも大興奮。エンベロープ値を変えて音色変更を体験。この時まだ原曲を聞いていなかった。タイトなドラムに斬新なコーラス、豊かなシンセサイザー。「メリハリのあるアレンジはこうやるのだよ」と語る、先生に対する憧れに似た尊敬が湧いた。そして、雑誌編集部でライターがピックアップした紹介文で音楽と出会うという、私の原体験だった。→