
久石譲/NEC Avenue
NHK『人体』のサウンドトラック。私の中の久石譲といえば、宮崎アニメでも北野ムービーでもなくコレです。繰り返されるメインテーマが簡単なメロディーなのに、ふわっと胸に広がる。世の中はあんまりおもしろくないけど、宇宙とか、深海とか、魔境とか、世界の果てには、まだまだ興味深いことは山程あるわけで、CG盛り沢山のNHKスペシャル『人体』『進化』とか私はおもわず見ますね。CGアニメーションも当時は、珍しくて、ミクロの世界を宇宙的に表現するにはベストマッチだったし、オーケストラほどの予算がもらえる前の久石譲のシンセワークスには、血の通う神秘性があった。ヘモグロビンや白血球の世界はキラキラした電子音楽の音符だった。→