
PSY・S/ソニー・ミュージックレコーズ
サイズの圧倒的な懐の深さを魅せつけられる。1、2曲目で、今回はこんな風なのねとストリングスアレンジが全体のムードをつくるアコースティックなポップス。『Moonshine』には歪んだギターも『最後の楽園』では街のノイズも入っているのに、耳の後ろあたりでシンセの不思議な音が回り込んで柔らかくフワフワしている。メロディ、コーラス、言葉を置くように唄われることで醸成される寂しさと混ざりあった優しさは、まるで眠って見る夢の中の納得。シンプルなイントロから聴き始めてから最後に壮大な風景が広がるなんて思いもしなかった『ひみつ~perspective lovers』は、アルバムラスト1分の奇跡的感動体験。→