
木屋響子/ジーベック音楽出版
一体、誰?!ジャケット見直したのは、アレンジャーやプレイヤーを確認するため。スペースオペラとしての壮大なシンセオーケストレイションと多重コーラスの「これはなんだ!」という驚きの高いカタルシス。火の鳥の中でアニメ化手付かずの『望郷篇』は、別の星へたどり着いた二人から違う文明が発達し、やがて故郷地球へ帰郷する物語り。ブルガリアンボイスとも中東旋律とも知れない、日本人が漫画に添えて創り上げたアディエマス。スタッフ記載は、作詞・作曲・曲・演奏・歌、全て木屋響子。アディエマスはフルオーケストラとクワイヤの大合唱だが、このサウンドを彼女一人で創り上げたことは、手塚治虫が一人で描いた漫画の水準に値するのではないか。→

