
anzu/徳間ジャパン
1995年ケン・イシイ『Jelly Tones』により、寝起きする自室で制作した曲をヨーロッパのレーベルに送り1993年にはR&Sから既にデビューしていた経緯を知る。ベッドルームテクノという定義にテクノクリエイターたちは沸き立った。やがてPCでの作曲が標準になり、ベッドルームという単語は忘れられていたのだが。2020年最年少でグラミー賞4冠を受賞したビリー・アイリッシュが繰り返す言葉「今自分の部屋で曲を作ってる少年少女たち、まだ見ぬベッドルームの天才たち、そのままでいい、なんだって可能なんだ」。都市のロックダウンと配信アップロードの末、2021年にデビューしたアーチストは、自分に対する大歓声をまだ知らない。→