ヒマワリが咲くヨテイ

ヒマワリが咲くヨテイ

NakamuraEmi/independent*

愛の無い正論を聞くのはとても居心地が悪い。一方で、好きかどうかで論ずる人の声の熱量たるや、それは魂だ。好きだという対象への興味を超え、語り手のファンになるほどの熱。中村絵美の唄。女と男の物語を超えて、この歌い手の愛情論の渦に巻き込まれる。「大好きだから生きている」ってところへ、いつの間にか立っていたら、 不安も覚悟も「好き」でしか解決できない。誰の明晰な助言も他人事の日、ただ一筋、心に差し込んで来るのが花の咲く姿だったりして。「肝心な時に自分の気に止まったそれは自分の鏡なんだよ」とか男子的な結論は不要の、聞いて聞いての女子トーク。この歌声、愛情論のグルーヴに完全に巻き込まれている。→