
北村早樹子/warabisco舎
先日、従姉妹の旦那さんのお葬式にいったら、趣向の変わったナントカ葬とかいうので、矢沢永吉の曲がずーっと流れていた。遺族側の席で黒ネクタイしてお辞儀をしながら、喪服の列に目をやり『黒く塗りつぶせ』を小声で口ずさみノリノリでした。「笑顔で故人の思い出に花を咲かせてください」と息子さん。葬式は色々あるけど、この日、死んだ私がメインになるって思える人は結局、人に囲まれているんだと思う。孤独死や野垂れ死にのイメージを持って、おひとりさまで生きている人が案外多いもの。机の下で「あかん大変や」って日々しぼんでそうな北村早樹子が、それでも負けていない感じで軽やかにハッピーを唄ってくれた。胸に黒い安らぎが咲いたよ。→