敬愛なるベートーヴェン サウンドトラック

敬愛なるベートーヴェン サウンドトラック

ベートーヴェン、他/ユニバーサルミュージッククラシック

晩年難聴のベートーベンのところに、音大生の写譜師アンナがやってきたよ。「女か!まぁいい時間がない。早く譜面を仕上げてくれ」ってノリで、第九交響曲を書き上げ指揮を振る。才能を認め合う楽聖と娘は、音楽家としても人としても、必要な関係を築く。音楽を与える神、神との魂の交歓を曲にするベートーヴェンの男性性、献身的で彼の存在の一部にも成り得たアンナの女性性という構図に宗教的なメタファーをも感じる。アンナの伯母が、サリエリの元で歌手を目指そうとしてたとか、年代的にもへー。ベートーヴェンはサリエリの生徒だもんね。映画とはいえ、第九の初演をドキドキ追体験するのは虚実半分だとしても実に感動的。→