眠る盃

眠る盃

向田邦子、岸田今日子/Parnasse

出た!向田邦子のエッセイを岸田今日子が読みあげる奇跡のコラボレーション。すれ違った少年を見つめるなんでもない話しから始まる。亡き父の奇行、銀座で大量にドラ焼きを買い込み、皮だけ剥がして、銀座の表通りのビルに貼り付けて周る!父の供養に、自身もドラ焼き買い占めてそれをやってみようかと。駆けつけた警察官に咎められたら「父の供養です」と答えてみようか、という辺りで朗読テンションのピークを迎える。ある謎解き番組で「中野と高円寺の間、ライオンを飼っている家を中央線から見た記憶は本当だったか」という誰かの疑問を、偶然チェックしてた私がCD収録のエッセイ『中野のライオン』を鍵として「居たらしい」と解決した。→