
阿部真央/ポニーキャニオン
高音になるとピキーンというスチール弦的なヒステリックな声色が入ってくる特徴的なボーカルは、世の中の女の子たちにギターを持たせる暗号電波だと思うんですよ。サブリミナル信号には「私も唄いたい」とか「ライブに行きたい」とか「誇らしげに薦めたい」色々あるけど。「カラオケじゃダメ!ギターをガシャガシャ弾いて声を張らなきゃ!」って部分を触発する高校生直撃の揺さぶりに加え、随所にスクールデイズ描写。もう、CDでなく阿部真央の弾き語りコピーのアマチュア投稿動画リストを作って、そっちをずっと再生している。『貴方の恋人になりたいのです』を聴いて、思わず自分で弾いて動画アップしちゃうその爆発力。させる影響力を持ったアルバム。→