
東京マリー/SuiDream Records
いきなりクライマックスを冒頭にぶつけ、さっと暗転。そこから時間をさかのぼり、冒頭シーンへの過程を見せてゆく演劇のように、このアルバムは進行する。全編貫くねじれて疾走するギターと真っすぐなストリングスの妙は、恋愛と哲学の織りなす格闘の様相。夢のような恋愛と、恋愛のような哲学。その時の気持ちだけが確かな二人の物語。本気のウソツキ東京マリーの言葉の世界は、聴く者の恋愛体質と同期して華麗なマルチエンディングを迎えるのだろう。という文章を、チビ太さんのイラストのインディーズ盤を私がジャケ買いした縁で寄稿した思い出。宣伝用のチラシはたくさんもらったけど、結局CDのサンプル版はもらえなかった思い出。→