
エーツー/オフィスギャフン
私もはじめにエーツーを知るきっかけになった初期カセット作品がついにCD化。なんと『サウンド&レコーディングマガジン』ばりの本人による全曲解説付き。制作時の参加スタッフの事から、結成当初にいたというマネージャーの事まで語りまくり。読めば、彼女らがおよそ詰め込みたかったものが見事に入っていると感じるし、それ以上のゾクゾクする融合が起きている事に納得。無邪気なアイドル性、陰鬱な片田舎のロック性、歌うしかなかったフォーク性が渦巻く。溢れ出る、自分たちに対してのサービス精神。ファンに対してというより、エーツーに対してのリーダーと2号の相棒クリエイティビティ。誰よりもまずミュージシャンたちに愛され、広められた名盤。→