
原作:遠藤周作、朗読:山本學/パルナス
朗読のパルナスシリーズを地味に収集してます。山本學&遠藤周作タッグの2枚目。フランス文学を例に「愛情」と「情熱」との区別について論ずる。「シラノ・ド・ベルジュラック」のストーリーは、キャラメルボックスのお芝居『アローン・アゲイン』でさわりを知ってたけど、こんなはなしだったのか。引用の上手いまとめ方に加え。この部分の朗読のパワーは読書で得られるもの以上。若い関係において、困難や障害で燃え上がるのは情熱。相手を想う力とチト違う。壁を登るための力。刺激が無くともただ日々の中で在るものが愛だって、なるほどね。遠藤周作が狐狸庵先生となって書くエッセイのような訓示をきっちりまじめにCD音源に残している。→