FIGURE2

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JOHN HUDAK+JASON LESCALLEET/INTRANSITIVE RECORDINGS

静寂を聴くための微弱音響作品。大槻ケンヂが、現代のSFXに対して『特撮』という存在を再確認させた様に、フルデジタルレコーディングに対して『録音』という面白さを残し提示したアルバム。古い教会建築のナチュラルエコーの中で、わずかな音の発生や即興をライブ録音。デジタルエフェクトがきっちりとした数字分の仕事をこなす忠犬だとしたら、イレギュラーに乱反射する自然の空気の振動は野犬。音楽無しで、ゴソゴソとした音とモワーっと広がるエコーのみ。地動の低い振動と何かが遠くでぶつかる音。スピーカーで音量を上げると、大きな音ではなく、大きな静寂となる。→