
松村禎三/Camerata
この本を読みインドのロケ現場まで聖地巡礼した事もありました。日本映画のサントラで流行の手法なのだろうか、シーンのセリフが少しづつ入っているのがうれしい。クライマックスの秋吉久美子のセリフ、女神チャームンダーのシーンも。大津と成瀬が初めてであう暗いバーで生演奏されていたハープとフルートのアンサンブルなど、ああ、そういえば流れていたなーという曲まで全収録。壮大な暗~いテーマ曲。東京の四ッ谷に始まり、フランス、イスラエル、インドのいいロケーションが目に浮かぶ。ベナレスの街に行き着き死にゆく人に使える仕事の夜、膝を抱え小さくなってむせび泣いた大津は、小説に無い映画だけのシーンで、遠藤周作が良かったと評していた。→