
カリフォルニア・ドールズ/Stickopotamus
「家が鍛冶屋だったので子どもの頃、鉄を叩く音とか、そういう音が楽しかった」と、NHKで近藤等則と小学生数十人の音響セッションをやっていて、このアルバムを思い出した。東風の露骨さんがすすめてくれた謎のディスク。カリフォルニアドールズは歌っている女の子がコアメンバー。エフェクターを重ねて作った様な工業機械の生々しい音や叫び声、音譜以外の音で構成されている現代音楽。組み上がった鉄骨の柱を溶接でなく千歳飴の粘着で留めているバランス感。何年かして、ライター吉田アミを知るのだが、声とサウンドコラージュの作品履歴を辿っていったところで、カルフォルニアドールズが彼女のプロジェクトだったと知る。→