
吉田知加/GIZA studio
メジャーレーベルの見えない鎖といいますか、操る糸が見え隠れすると聴き手に思わせてしまったら、自作自演系じゃなく演出についていけて無い系になっちゃうよ。いろいろ不利だよな。タイトルやイラスト、最後は引退メッセージまで本人の筆文字で雰囲気ある。バンドサウンドで歌謡系で刹那系。これが、ライブハウスとかインディーの出合いで見つけたならばリスナー感情移入も素直だったと思うのだが。大メジャー事務所の広告から振り下ろされると「あれに似てるな。あれの後追いだな」と、かたずけられてしまう。不遇の頑固者。アーチストよりも、このブックレットを作り上げたデザイナーの方の丁寧な仕事ぶりが気になる。違う場所で出会いたかった。→