色彩のブルース

色彩のブルース

EGO-WRAPPIN’/MIRRORBALL

『色彩のブルース』はピンク映画の映画祭のテーマか何かに選ばれて、その映画祭がちゃんとFMラジオとかのメディアでキャンペーンを張っていてよく流れていた。エゴラッピン的にはそれで濱マイクの主題歌につながったのかなぁ。どんなジャンルさえも日本歌謡にしてしまった頃の、昭和大作曲家の柔軟さと凄みを感じる、大人の為の音楽がここに。ちょうど港町の場末のキャバレーに、こんな才能は似合うでしょう。本気ジャズ感ただよう演奏に、英語、日本語使い分け。コップの水に一滴たらした墨汁のごとく、薄い波紋をたてて静かに沈んでゆく、比重の重い黒い液体。あぁ、これは、そういう風に割られ氷を舐めて注がれる酒なんだろうな。→