瞑想の形のサティ

瞑想の形のサティ

高橋悠治、アラン・プラネス/DENON

いやぁ、サティじゃ眠れないでしょう。演奏者にもよるが、ピアノの音って基本的には打つ音だから注意は余韻よりもアタック音に引っ張られる。それに、落ち着くような印象でいて、どこか不安にさせるようなメロディが多い。リラックスの用でリラックスできない。そこがドラマチックでいいんだよね。美人だけどちょっと怖い様な顔つきしてる女の人みたいな音楽。『犬のためのだらだらした前奏曲』収録。小さな歩幅でかわいく歩いてるのに、急に怖い顔するのやめてくれないか。『冷たい小品(逃げ出したくなる歌)』とか、サスペンス劇場じゃないか…そこが好きなんだが。ラストの3曲が『ジムノペティ』最後にしてくれてありがとう。眠れました。→