
ギドン・クレーメル/ポリグラム
映画『無伴奏シャコンヌ』サウンドトラック。もちろんバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第二番「シャコンヌ」の14分30秒におよぶバイオリン激弾きソロも集録されている。楽団のソリストの職業を捨て「バイオリンの力だけでどれだけ人の心に訴えかけられるのか」と地下鉄の通路で演奏を始める。路上パフォーマンスに誰も足を止めない様子に、華やかな舞台で浴びていた賞賛は何だったのかと。評論家の賛美する前置きもなく、音それのみで、心に訴えることはできるのか。聴き始める人、知人との再会、取り締まる警官は彼がどんな一流アーチストかも知らない。一演奏家の純粋な音楽魂のストーリーなので、映画も勧め。っていうか、まず映画見ろ。→