
筋肉少女帯/TOYS FACTRY
発売から十数年全く聴かずにいたのだが、ノーピアノのメタル筋少ならコレが最高との評判から購入に至る。ジャケの色合い、詩の世界から、月明かりの世界へ引き込まれる。『夜歩くプラネタリウム人間』では筋少オペラ声全般担当の久保田安紀がボーカルで歌っている。『風車男ルリヲ』の様な妄想を、考えている有象無象はたくさんいるだろうが、作品としてこの高まりを描けるのはこのバンドをおいて無いのだろう。ビジュアル系みたいな安っぽい狂気が漂わないのがナイス。重厚。田森赤貝が漫画化した『少年、グリグリメガネを拾う』の歌詞「ネコの中は薔薇」は、次のアルバム『断罪!断罪!また断罪!!』の『猫のおなかはバラでいっぱい』に繋がる。→