
筋肉少女帯/MCAビクター
大槻ケンジがエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を聴き「こんな音楽があるんだぁ」と衝撃を受けたのは、小6の時の友人のウラッコ君の家。ストラトキャスターを持つ兄がいたウラッコ君は、のちにデザイナーになり『レティクル座妄想』のジャケットを描いたという宿命が驚愕。毎年3万人以上が自殺する日本には『レティクル座行超特急』が走りまくっている。レティクル座入口ではジム・モリソンが歌って歓迎してくれるが、罪を背負った人間とつまらない人間は途中で列車を降ろされる。殺そうと思わなくても、窮屈な正論の果てに誰かを殺してしまう社会に生きている者として、殺す側の論理に取り込まれないように。つまらない人間にならないように。→