シェーンベルク「浄められた夜」

シェーンベルク「浄められた夜」

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団/ユニバーサルミュージック クラシック

現代音楽を描いた、さそうあきらの漫画「ミュジコフィリア」で『浄夜』は重要な意味を持って紹介される。シリアスロマンな弦楽の大海原は近年の映画音楽的だけど初演は1902年。「お腹の子は貴方の子ではありません。私は取り返しのつかないことを…」でも男は女を許し「夜空が輝いている。君も僕もお互いを思い、その気持ちがお腹の子を清めてくれるだろう」という百年前の物語の曲。 主人公サクの父の様に、女の人生を滅茶苦茶にする作曲家は歴史にも沢山いるのだけどね。音は空気の振動。でも音楽は失われる命を救ったりもする。この世で一番美しいものは音楽です。→