
橋爪もも/レインボーエンタテインメント
何年か振りの音楽体験、歌声が好きな人に出会えた。ラジオから流れてきた曲は『オムライス』。ブレス音とは違う意味で、ぬくもりとしての息を感じる。まるで低速回転のロータリースピーカーから流れるオルガンの音のように気持ちよくゆっくり震える。弦楽器でなくリード楽器から発せられる声でしょう。ビブラートというよりももっと情緒的なメロディーとして響く声のゆらぎ。わたしとあなたの二人のことを歌う「ただいまおかえり」なサイズ感も、夜ラジオを聞いている距離空間に最適だった。別れを描いた曲なのだけど、相手の言葉を聞こうとしたこと、前を向いて歩き出さなきゃいけないこと、胸いっぱいの歌声が未来の話をしようと語りかける。→