
Aya Collette/カエルレコード
新鮮な、たった一曲に、百年間音楽を聴いていなかった気持ちになった。アヤコレットのくるくる踊る歌とピアノには本当の光と震えがあって、自分が情熱家として一季を過ごしたような感動体験を何度も迎える。ピアノが主導するコントラバス、サックス、ドラム、サウンドモジュレーションの変則ユニット。文学者の詩型を用い、情景を、感情を、直接心に鳴らし出す文学性の高い音楽。こんなにもピアノを自由自在に使いながら、ピアノ以上の心象風景の音が聞こえてくる。演奏しているのでなく、まるで、音が彼女の周りを飛び回り祝福しているようだ。高円寺円盤から2004年に出たサンプルともいえるライブディスクから数ヶ月、ついにリリース。→